Wednesday, August 01, 2007

ときめきメモリアルONLINE、サービス終了す

 昨晩 (7/31) 23:59 分をもって、ときめきメモリアルONLINE (以下、TMO)が約1年4ヶ月の歴史に終止符を打ち、サービス終了と相成った。

 2005年10月のβ1テストに応募するも落選したため、β1テストは体験できなかったが、翌年2006年2月からのβ2テストからずっと参加していただけにサービス終了は残念だ。自信作であったはずの本タイトルが尻すぼみ状態で終了せざるを得なくなったのは幾つか理由があるだろうが、個人的にはソフト作成に用いたライブラリ(マルチターム社のMassplayerSystem)に「も」少なからぬ問題があったのではないかと疑っている。例えば、基本的、あるいは限定的機能しか提供されないため、βテスターや正式サービス開始後のユーザーからの要望はもとより、初期の運営側のアップデート予定すら実現困難であったのでは、とか、マルチターム社からの技術情報提供がうまくいっていなかったのでは、といったことだ。さらに言えば、少なくとも TMO のサーバープログラムの仕様なり拡張性といったものに致命的な問題があることを、コナミ側はβ1テスト終了時には気づいていたのかもしれない。その対策に追われていたと考えると、β2テストの不自然な延期や、正式サービス開始後の一見「放置状態」もある程度説明が付くように思う。勿論、こうした技術面ではなく、プレイヤー心理に配慮しなかった運営面にも問題は多々あろう。

 一方、ゲーム自体には評価すべき点も大いにあると思う。やることが乏しく、単調すぎて「有料アバター付きチャット」と揶揄されることの多かった本ゲームだが、キャラクターメイク機能をはじめとして、チャットシステムとしてはかなり作り込まれている気がするし、キャラクターの造形も秀逸だ。そのため、戦闘行為が無いことも相俟って、やっていることは単なる雑談であっても、独特のまったり感というか、雰囲気を出していたように思う。これを全て失敗作として闇に葬るのは勿体ない。

 既に終わってしまったものに何をいっても詮無いが、素材は決して悪くなかったが、いかんせん取り扱いが悪すぎた。そう思う。

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