金融電卓 HP-12C
Hewlett-Packard (HP) 製のプログラム電卓の現行機種に HP-12C がある。内蔵関数には金融関係の仕事に特化した関数が多いが、平方根や自然対数(常用対数はない…)、2変数の統計処理機能など、基本的なところはおさえてある。最近の機種とは違い、逆ポーランド入力「のみ」に対応するのも特徴のひとつだ。最近アニメ化もされた「ロケットガール」という SF で逆ポーランド入力とか HP 製電卓のことを知った人もいるかもしれない。
米国では、この機種についての研修を行っている会社があるとか、金融電卓の事実上の標準である らしい 。このことを実感する機会がつい最近あった。仕事で都内のとある外資系の会社のオフィスで契約上の打ち合わせをしたときのこと(零細メーカーは1人が様々な役目をこなさなくてはいけないのだ)、米国の本社から来た担当者が鞄からおもむろに HP-12C を出して計算しはじめたのだ。これには驚いた。聞いていた話は本当だった(その後、コーヒーブレイクの際に、手持ちの HP-32SII をみせつつ、その人と電卓談義?をしたのはヒミツだ)。
先日のパリ出張でも、ショッピングセンター内にあった FNAC で HP-12C 発売25周年限定モデルが売られていたし、たしかに欧米ではポピュラーなのだろう。
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